PTW社は優れたイオンチェンバのメーカーとして有名です。
数十種類に及ぶイオンチェンバはX線・γ線・電子線・陽子線・その他の粒子線の測定に用いられます。
それらの中からいくつかの製品を下記に紹介させて頂きます。
下記の他にも多くのイオンチェンバがありますので、それらについては英文チェンバ総合カタログをご覧下さい。
総合カタログの冊子を弊社でご用意しております。ご希望の方はこちらまでお問合せ下さいませ。
X線診断用 イオンチェンバ
31013型防水型0.3cm3 指頭形チェンバ
主として20keV以上のX線やγ線の測定に用いられ、約1000kGyの耐久性があります。 診断用X線の直接線測定の他、生物や細胞へのX線・γ線照射装置などで多く用いられています。
30013型防水型0.6cm3 指頭形チェンバ
このチェンバはファーマーチェンバと呼ばれ、主として放射線治療用の標準チェンバとして用いられていますが、壁材のアクリルの厚さが薄いため診断用X線の直接線測定でも優れたエネルギー応答特性を示します。
30009型3.14cm3 CTチェンバ
このチェンバはCTの線量測定専用に開発された製品です。CTDIの測定を行うため、直径16cm(頭部用)または直径32cm(胴体用)のアクリルファントムにあけられた内径9mmの穴に差し込んで使用します。
34069型6cm3 平行平板形チェンバ
主として診断用X線装置の線量測定に用いるチェンバです。壁材のアクリルの厚さが0.32mmと薄いため、マンモグラフィの25kVから一般撮影の150kVの管電圧まで優れた応答を示します。
34060型75cm3 平行平板形チェンバ
主として診断用X線装置で用いる散乱線測定用チェンバです。壁材のポリカーボネートの厚さが0.6mmと薄いため、50kV~150kVの管電圧で優れた応答を示します。
線量校正用 イオンチェンバ
23344型0.2cm3 軟X線チェンバ
マンモグラフィーの精密な線量校正用として8keV~35keVの低エネルギーX線の測定に用いられます。低エネルギーに対応するためX線入射面が厚さ0.03mmのPEフイルムで出来ています。同様の構造で容積が0.02ccの23342型も用意されています。
32008S型10cm3 球形チェンバ
線量校正施設で用いる1次標準チェンバとしてNISTとPTW社が共同で開発した最新製品で、製品ごとに精密な容積が表示されています。壁材は厚さ3.5mmのグラファイトで出来ていて校正対象としている放射線は137Csと60Coのγ線です。
32007S型50cm3 球形チェンバ
線量校正施設で用いる1次標準チェンバとしてNISTとPTW社が共同で開発した最新製品で、製品ごとに精密な容積が表示されています。壁材は厚さ3.5mmのグラファイトで出来ていて校正対象としている放射線は137Csと60Coのγ線です。
32005型30cm3 球形チェンバ
線量校正施設で用いる2次標準チェンバとしてPTW社が開発した製品です。壁材は厚さ3mmのPOMで出来ていて、48keV~1.33MeVを±5%の平坦度で測定できます。
32002型1リットル 球形チェンバ
線量校正施設で用いる2次標準チェンバとしてPTW社が開発した製品です。壁材は厚さ3mmのPOMで出来ていて球の直径は140mmです。0.1~300mSv/hの線量率校正に適しています。
32003型10リットル 球形チェンバ
線量校正施設で用いる低線量率用2次標準チェンバとしてPTW社が開発した製品です。壁材は厚さ2.75mmのPOMで出来ていて球の直径は276mmです。10μSv/h~30mSv/hの線量率校正に適しています。
34035型1cm 線量当量チェンバ
線量校正施設で用いる2次標準用1cm線量当量チェンバです。